天使の梯子 天使の梯子
村山 由佳 (2004/10)
集英社

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『天使の卵』、待望の続編! 愛を失った歩太と夏姫は、再び愛を取り戻すことができるのか。そして中学の担任教師だった夏姫にどうしようもなく惹かれていく慎一。傷ついた3人が織りなす切ない愛のドラマ。

これを読んだ時、前作の「天使の卵」を読み終えてからあまり時間が経ってなかったので、前作の雰囲気を保ちつつ読めました。
実はテレビでやっていたらしいんですが、その時「天使の卵」の映画を観てたんですよね。

春妃の死から10年後の夏姫と歩太、それに夏姫に恋する慎一の物語です。

時間では癒されない、二人の傷跡が細かく丁寧に書かれています。
「誰に何を言われても消えない後悔なら、自分で一生抱えていくしかないのよ」
この台詞にとても重みがあります。

しかし、歩太と夏姫、この二人はすごいな〜!なんか格好良すぎて、ついつい自分に当てはめてしまったり。「俺ってこんなにしっかりしてないよな・・・」なんて考えてしまいます。

しかし、何故か一番心に響いたのは、慎一の台詞「一人になって初めて、誰かと一緒に居たいって思う・・」でした。
また、宮沢賢治の詩も出てきます。凄く綺麗な言葉です。具体的な物と抽象的な物が上手い具合に混ざり合った感じが好きです。

「天使の卵」ではハッピーエンドではなかったのですが、こちらには希望が見えます。
時に耐え難い「変化」も受け入れて、乗り越え、更に明るい未来へと繋げるのは決して
容易い事ではないでしょうが、それでも生きて行かなきゃいけない。
人生にはそれほど意味があるんだと、感じた一冊、いや、二冊でした。
2006.11.13 Mon l 未分類 l COM(0) TB(0) l top ▲

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