23分間の奇跡 23分間の奇跡
ジェームズ クラベル (1988/07)
集英社

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「みなさん、おはよう。わたしが、きょうからみんなの先生ですよ」と新しい先生がいった。
時間はちょうど9時だった。その女教師は“最初の授業”で、いったい何を教え、
そして子供たちは、23分間でどう変わったのか―?自由とは、国家とは、教育とは何か、
読者ひとりひとりに問題を提起する。やさしい英語の原文を巻末に収録。


とってもとっても短い本です。
読むのが早い人なら23分間で読めます(笑)
また巻末から原文(英語)もありますので、一冊で二度おいしいです。

内容もシンプルで、短いですが、感想の方が長いような気がします。
それほど、少ない文章に多くの事が詰め込まれています。
舞台はどこなんだろう?アメリカなのかな?
先生は共産主義っぽいな。
戦争で負けた国に勝った国が教育するというお話し。

この本の特長としては、どちら側へも問題提起しているということでしょうか。
古い教育のマンネリと新しい教育による子どもたちの集団心理の誘導。

ちなみにこの本の訳者は先日亡くなられた青島幸男さんです。
この方色々やっておられたんですね。
訳者あとがきにも素晴らしい文章が書かれています。
日本にも同じ様な事が起こっていたみたです。
「鬼畜米英我らの敵だ」「一億玉砕」などのスローガンの元に育てられたそうです。
しかし、戦争に負けて、アメリカが日本を教育し、「ギブミーチョコレート」という
言葉に変わっていったようです。
私世代はその教育を受けた世代から教育を受けていますので、
もう自然に染みついていると思います。
極端に言うと、知らず知らず「都合の良い思考」にさせられているのかも
知れません。

ダウンタウンの松本さんの本に、
「NYでDJしていた人が本場の音楽はこうや!って日本人のDJを批判してた
けど、そんなん関係ないやん。日本らしさとかあってもいいんちゃうん」
みたいな事が書いてありました。
そんなの読んじゃうとちょっと考えさせられますね〜。
私の周りには音楽やってる人が多いし、アメリカ音楽に
強い憧れを持っている人が多いです。
また「日本の音楽は・・・」なんて批判する声も良く聞きます。
そんな声も『教育』による影響なのかな〜なんて
深くて難しい事を考えてしまいます。
この本を読んだ後に。

「歴史は強者によって作られる」とダヴィンチ・コードにもありましたが、
過去の事実なんて見えないし、今自分にとって見えることを考えやっていくしか
ないんですけどね。

しかし、こんな難しい問題をサラッと児童書で表現する辺り、
良いセンスしてますね〜。
2006.12.27 Wed l l COM(0) TB(0) l top ▲

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